シグマブーメラン投資戦法とは(第1回)by シグマベイスキャピタル投資顧問
2銘柄の買いと売りを同時に作ることを一般にペア・トレードと言います。英語圏では買いをロング(Long)、売りをショート(Short)と言うので、ロング・ショートとも言います。
次の図は、青と赤2銘柄の株価チャートです。緑色矢印の時点で、赤銘柄を買うと同時に青銘柄を売る(ペア・ポジションを作ると言う)としましょう。その後の相場変動に注視しながら、水色矢印の時点でペア・ポジションを閉じる(返済と言う)とします。以上の結果、赤銘柄については、買いよりも売りの株価が少し低いので損失が発生しますが、青銘柄は売りと買いの株価の差が大きいので比較的大きな利益が得られます。この結果、ペア全体では利益が得られることになります。何よりも重要な点は、青銘柄の売りを入れているので、相場全体が下落しても損失を少なくできる(株価下落で利益が発生するので、ヘッジをするという)ことで、ペア・トレードの最大の利点です。
なお上記トレードで注意すべきは次の点です。
1.ペアとする最適な2銘柄の組み合わせを見つけること。
2.買いと売りの銘柄を間違えないこと。
3.買いと売りの金額を最適な割合とすること。
4.ペア・ポジションを作るタイミングを間違えないこと。
5.ペア・ポジションの返済タイミングを間違えないこと。
6.ペア・ポジションを作ったけれども失敗した場合の収拾策。
これらのことを、ブーメランチャートという特別のチャートを使い、一定のルールに従って行うトレードが「ブーメラン投資」です。なお、売りから入るトレードをするには信用取引口座を証券会社に開設する必要があります。本講座は、株式投資の未経験者あるいは初心者が、ブーメラン投資を始められるようにすることを目的としています。
SIGMA Boomerang Funds | シグマヘッジファンド
清水 正俊