エベレストに賭け、相場に生きた男 中島寛の物語(第7回/全20回) ~シグマベイスキャピタル清水正俊~
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銀行のFXディーリングルームというと、外貨の売買をする部署と思われがちであるが、それは半分の理解である。ディーリングルームは大きく二つのチーム(グループ)から構成されている。資金運用・調達チームとFXチームである。
次の図はFXチームが、顧客や外国為替市場に対し円を支払ってドルを買う場合を示している。支払う円は、資金運用・調達チームから借りてくる。一方、買ったドルは資金運用・調達チームに貸す様子を示している。この結果、資金運用・調達チームは、顧客や資金貸借市場に対し、上記に伴う円とドルの貸借取引を行うことになる。銀行のディーリングルームはこのように、二つのチームが売買と貸借を車の両輪のように回転させながら走る車のようなものである。どちらの車輪が止まっても、全体の機能が麻痺していまう。
次は、ドルを売り円を受け取る場合である。
中島がFXの世界に入った1986年当時は、市場ひいては日本経済の激変期にあたる。1985/9のプラザ合意直後で、その後猛烈な円高が日本経済を襲うことになる。合意後の24時間で、ドル円相場は1ドル235円から約20円下落した。1年後には、150円台で取引されるようになった。
プラザ合意(1985/9)と円高旋風
文中敬称略 つづく
<執筆者紹介>
清水 正俊 http://www.sigmabase.co.jp/index/lecturer.html
シグマベイスキャピタル株式会社(SBCC)代表取締役社長
シグマインベストメントスクール(SIS)学長兼シグマ個人投資家スクール(SIIS)学長
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