ブーメラン投資初級講座(第5回/全20回)~ヘッジファンドのシグマベイスキャピタル~
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ブーメラン投資は、ブーメランチャートと呼ばれる特別のチャートを使って行うトレードである。次は、ブーメランチャートの一例である。このチャートは、ある日のユニーグループHDとファミリーマートの組み合わせ(ペア)に関するチャートである。1つのペアにつき、5個のチャート(チャート1~チャート5)でワンセットとなっている。これから、ブーメランチャートの読み方を、「ブーメランチャート専用マニュアル」に従って説明していく。
チャートのタイトル部分の読み方
*ユニーグループHD(8270)・ファミリーマート(8028)のペアである。
*404はこのペアの専用番号である。ユニーグループHD(8270)・ファミリーマート(8028)のペアは、常にNo.404である。
*Z、C、σ、⊿σ、K、U、Rは直近の値である。
*754円はユニーグループHD(左銘柄)の直近引け値、5620円はファミリーマート(右銘柄)の直近終値である。
*取引金額は、取引株数*終値で計算したもので、両銘柄の比率(X/Y)も示している。
ブーメラン投資戦法では、 Z、C、σ、⊿σ、K、U、Rという指標と各チャートの形状が大きな役割を果たす。各指標の意味は、次のとおりである。
*Zスコア(Z) :平均からの乖離率(K)÷標準偏差(σ)で計算される数値。 どの程度、現在のペア株価が移動平均から乖離しているかを示す。ペア選考では、Zスコアの絶対値2以上が目安である。但し、ペアを新規設定する時はブーメランが発生したことを確認してからにした方が安全である。この場合は、Zスコアが2以下でも新規設定候補となり得る。
*相関係数(C) :毎日の株価変化の相関係数。 両銘柄が、どの程度同じように動くかを示す。歩調がピッタリすぎて動く銘柄同士ではあまり利益を期待できず、反対に離れすぎて動く銘柄同士だとリスクが高まるので、「丁度良い」歩調のペアを探すのがポイントである。
*標準偏差(σ): ペア株価の標準偏差。ペア株価変動の大きさ(リスク)を示す。
*標準偏差変動率(⊿σ): 「(σの最大値―σの最小値)/σの最小値」で計算される数値(%)。上記リスクが安定しているか、不安定かを示す。数字が小さいほど安定しており、リスクは小さい。
*平均からの乖離率(K):「ペア株価―移動平均値」で計算される値。 小さすぎると利益は期待できず、大きすぎると平均回帰の可能性が低くなる。
*移動平均の上昇率(U):130日前の移動平均と比較した本日の移動平均の上昇率(%)。ペア銘柄同士の強弱について、半年間の傾向を示す。水平ほど、両銘柄の強さが拮抗していて収益チャンスが多い。
次回は、これら指標の読み方を説明する。
つづく
<執筆者紹介>
清水 正俊 http://www.sigmabase.co.jp/index/lecturer.html
シグマベイスキャピタル株式会社(SBCC)代表取締役社長
シグマインベストメントスクール(SIS)学長兼シグマ個人投資家スクール(SIIS)学長
金融理論専門の教育研修・コンサルティング・出版のシグマベイスキャピタル株式会社
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