ブーメラン投資中・上級講座(第6回/全20回) ~シグマ個人投資家スクール(SIIS)~
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ブーメラン投資戦法の極意は、相対ペア株価と絶対ペア株価の波に「順張り戦法で」うまく乗り、平均回帰を目指す点にあるが、読みが外れ平均から遠ざかってしまうケースが往々にして発生する。「突き抜け」と呼んでいる。
*波にうまく乗るタイミング(太字):上昇減速→上昇停止→ブーメラン発生→下降開始→下降加速
*波にうまく乗るタイミング(太字):下降減速→下降停止→ブーメラン発生→上昇開始→上昇加速
<突き抜け>
株価分布(ベルカーブ)に関する多くの研究は、完全な正規分布ではなく、ある程度歪みがあることを示している。正規分布のベルカーブと比較すると、次の特徴がある。
① ベルカーブの平均付近での発生頻度は高い。小さな値動きは頻繁に起きるということであり、頻繁に「保合い相場」をもたらす原因である。
② べルカーブの4~6合目付近での発生頻度は低い。少し大きめの値動きは少ないということであり、この付近では「トレンド」が形成される可能性が高い。
③ ベルカーブの裾野は広い。発生頻度は低いが、思いもよらぬ暴騰、暴落があるということを意味している。自然界と違い、「株の世界は身長3メートル、4メートルの人間もよく出現」する。ブーメラン投資で一番失敗の多い「突き抜け」の原因である。このような事象が発生した場合、ベルカーブの平均値自体が大きくシフトし、新しいベルカーブでの株価分布が始まった可能性も疑わなければならない。
ブーメラン投資戦法のトレーディングルールは、上記株価分布に関する特徴を前提に作られている。その根幹は次の2つのルールである。
1.利食いポイントは、発生確率が一番高い平均、すなわち平均回帰時である。
2.ベルカーブの裾野が広いことから、損切ルールの設定は不可欠であり、遵守しなければならない。
つづく
<シグマからのおしらせ>
本ブログでは、以下の連載が交互並行でスタートしています。今後ともご期待ください。
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<執筆者紹介>
清水 正俊 http://www.sigmabase.co.jp/index/lecturer.html
シグマベイスキャピタル株式会社(SBCC)代表取締役社長
シグマインベストメントスクール(SIS)学長兼シグマ個人投資家スクール(SIIS)学長
金融理論専門の教育研修・コンサルティング・出版のシグマベイスキャピタル株式会社
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