「ブーメラン投資戦法」で、究極のペアトレード

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(注)「ブーメラン投資戦法」とは、シグマインベストメントスクール学長の考案による、ペアトレード手法の名称です。 

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エベレストに賭け、相場に生きた男 中島寛の物語 ヘルシュタットリスク(第11回/全20回)~シグマベイスキャピタル清水正俊~

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ブラックマンデーのような異常事態が発生した場合、金融市場関係者の頭にまず浮かぶのは、ヘルシュタット事件である。西ドイツにあったヘルシュタット銀行が、FX投機の失敗で1974/6/26に突如倒産した。当日の西ドイツ金融市場終了後行われた、当局の同行に対する営業停止処分によるものであった。この影響は、同行と次のFX取引を行っていた多くの銀行に、多額の損失をもたらすこととなった。

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 FXの通貨決済は、基本的には当該通貨国の銀行営業時間内で行われる。日本円であれば、日本の銀行営業時間内である。上記FX取引のケースでは、米国の銀行は、西ドイツの銀行営業時間内でドイツマルク(DM)をヘルシュタット銀行に支払ってしまったものの、ドルの受け取りは時差があるためNYの銀行営業時間開始を待たねばならなかった。この間に、ヘルシュタット銀行が倒産してしまったのである。これが世にいうヘルシュタット事件であり、ヘルシュタットリスクである。

金融破綻、金融恐慌は連鎖的である。当時、日本でもこの影響で苦境に陥った銀行も多かった。銀行同士でもお互い疑心暗鬼になっているため、FX取引や資金の貸し借りが萎縮してしまった。日本の銀行の中には、米ドルなど外貨の借り入れに苦慮するところも出てきた。円が余っていても、外貨が資金ショートすれば銀行は倒産の危機に晒される。外貨は、当然ながら外国の銀行に頼らなければならない。「円が余っているから、いいでしょう」とはいかないのである。どこどこの銀行では、頭取が心労のあまり廊下で卒倒したといったうわさも流れた。

中島は、このような歴史・知識も十分素養として持っていた。ブラックマンデー発生直後、実に素早く米銀から有り余るほど多額の外貨調達を行い、難を逃れた。山で鍛えた危機感知力、素早い判断と行動力が鮮やかに発揮された一瞬であった。

文中敬称略 

 

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清水 正俊

シグマベイスキャピタル株式会社代表取締役社長

シグマインベストメントスクール学長兼シグマ個人投資家スクール学長 

金融理論専門の教育研修・コンサルティング・出版のシグマベイスキャピタル株式会社

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