スマートスクリーニング投資戦法(Cコース:今日の買い銘柄)~銘柄選びの極意公開~投資における、感情と判断の違い(第4回/全20回)
人間の感情・感覚や経験は、しばしば錯覚や過ちを起こすと言われています。2016年は、年初から東京、NYとも株価下落で始まりました。次のチャートは、2016年の年初から10営業日間の終値推移(指数化)です。この途中で、「5日連続下がったのだから」、あるいは「7日連続下がったのだから、そろそろ買い場だ」と考えて失敗した投資家も多かったはずです。コインの表裏当てと同様、今日の動きは昨日の動きと無関係で毎日が5分5分ですから、何日間上がり続けても下がり続けてもおかしくないのですが、錯覚を起こすのです。「ギャンブラーの過ち」と呼ばれています。
記憶も感情・感覚の一種です。例えば、過去、三菱商事株は買えば大きく上昇した年があり、この経験をした人は、この銘柄の「良い記憶」を引き摺ります。「上がるはずだ」といつまでも期待しますが、近年は裏切られることが多いことでしょう。
つづく
清水 正俊
シグマベイスキャピタル株式会社(SBCC)代表取締役社長
シグマインベストメントスクール(SIS)学長
シグマ個人投資家スクール(SIIS)学長
「ブーメラン投資戦法」ご紹介 | シグマベイスキャピタル株式会社
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