「ブーメラン投資戦法」で、究極のペアトレード

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 シグマ個人投資家スクール
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(注)「ブーメラン投資戦法」とは、シグマインベストメントスクール学長の考案による、ペアトレード手法の名称です。 

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着実に資産を増やす、夢の戦法!!ブーメラン投資戦法(シグマの投資助言Sコース)定期実績報告(2014/1~2015/12)~ヘッジファンドのシグマベイスキャピタル~

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Ⅰ.投資助言Sコース(指示ありコース)の実績報告

 2014/1~2015/12の2年間におけるSコースの実績です。ブーメラン投資(SBT:Sigma Boomerang Trading) では、「ギアリング(レバレッジ)」と「買い:売りの金額比率」に関し、2種類のプロトタイプを設定し、実績評価を行っています。ニュートラル型ブーメラン投資(Neutral SBT)とブル型ブーメラン投資(Bullish SBT)です。

*Neutral SBT:ギアリングを2.0倍、買い・売りの割合を50%:50%とするブーメラン投資です。Neutral SBTは、ブーメラン投資戦法の基本であり、そのパフォーマンスは、ブーメラン投資のベンチマークでもあります。なお、ギアリング2.0倍とは、具体的には信用取引で投資元本額100万円に対し、売りと買いの合計額を200万円(2倍)とすることです。

*Bullish SBT:買いにウエイトをかけたプロトタイプです。シグマは、2016/1からブーメラン投資として、ギアリング2.0倍、買い60%:売り40%のBullish SBTを推奨しています。

ブーメラン投資戦法では、投資家のリスク・リターン選好に合わせ、ギアリングと買い・売りの金額比率を自由に変更することが可能です。上記のBullish SBT(買い60%:売り40%)は、リスク・リターンそしてシャープレシオの観点から総合的に判断し、ベストパフォーマンスを期待できる投資戦略と判断しました。

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 売りの割合とギアリングは、自動車の運転に例えれば、ブレーキとアクセルです。両方の操作次第で、悪路を走破も出来れば、普通の途で脱輪してしまうこともあります。ブレーキとアクセルの操作技術の巧拙は、投資の世界ではシャープレシオ(Sharpe Ratio)で評価されています。シャープレシオの計算は次のとおりです。なお、この指標は投資理論の大家として有名なスタンフォード大学のウイリアム・シャープ教授が提唱したものです。

   シャープレシオ = (リターン-金利 )÷ 標準偏差(リスク)

簡単な例で、シャープレシオを説明しておきます。Aさん、Bさん、Cさんの3人がそれぞれ投資A、投資B、投資Cをした結果が下の表に示されています。「投資のリターンとリスク」という観点では、誰が一番優秀だったでしょうか。なお、ゼロ金利時代ですから、金利は0%とします。

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投資Aと投資Bを比較すると、投資Aの方が高いリターンを実現しましたが、リスク指標である標準偏差も高いので、ハイリスク・ハイリターン型の投資と判断されます。これに比べ、投資Bはローリスク・ローリターン型の投資です。リスクが高ければリターンが高くて当たり前と言えるでしょう。失敗すれば大きな損失も覚悟の投資だからです。

シャープレシオはこの二つの投資の優劣を判断する指標です。ともにシャープレシオが2.0ですから同点です。投資Cはシャープレシオが4.0ですから3人中、一番優秀と判断されます。変動の小さい(=標準偏差が小さい)相場を相手に、Bさんと同じリターンを挙げたCさんの腕は賞賛されてしかるべきなのです。シャープレシオは、投資の「質」を評価する指標で、大きい程優秀です。リスクとリターンは、腕以外に相場次第のところもあり、毎年変動が激しいのが常ですが、シャープレシオにはそれぞれの投資手法の長期的特徴が反映されます。その投資手法の「体質」と言うことが出来るものです。

 

Ⅱ.2016年の方針

*買いと売りの比率変更

上記の通り、トレードに際しては、買い60%:売り40%のブーメラン投資(Bullish SBT)を推奨します。

 *JPX400登場への対応

ROE、配当性向等重視のJPX400が2014/1に登場後、市場構造に変化が生じている可能性があります。下図は、この2年間についてJPX400とN225を比較したものです。

両者の相関

毎年5月頃と8月頃に相関が大きく低下しています(緑)。JPX400の銘柄入替えは8月、その予想が本決算発表後の5月頃に流れ始めることと符合します。特に相場上昇局面では、JPX400の上振れ傾向がみられます。

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両者のリスク(ボラテリテイ)

JPX400の方が、変動がやや大です。

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ブーメラン投資において、保有ペアの片方がJPX400採用銘柄で他方がそうでない場合、この市場構造変化は「大きな突き抜け」をもたらす一因となることがわかりました。この構造自体は、今後とも続く可能性が高いと思われます。2016年以降は、この点を考慮したペア選びにも配慮して行く方針です。

 Bullish SBTは、「相場上昇時にはそれ以上に、相場下落時には少なくとも損をせず」を目指すもので(NAV推移のイメージ参照)、長期的には理論上、N225のリターンを年当り約7%凌駕する戦略です。下記「N225買い切り型(Buy and Hold)投資のリターン推移(1985~2015)」の分析から、N225の10年間の年当り平均リターンが2.7%であることがわかります(赤の矢印で示された線の平均)。従ってこのBullish SBTは、10年間に亘り、毎年平均10%のリターンを目指すものと言い換えることができます。

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N225買い切り型(Buy and Hold)投資のリターン推移(1985~2015)

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以上を踏まえ、ブーメラン投資戦法の重要事項を一部変更し、下記の通りとします。

 *重要事項1:ブーメランの発生を確認してから新規設定してください。「突き抜け」を極力回避するためです。

 *重要事項2:ペア毎の買いと売りの金額はお客様の自由ですが、買い60%・売り40%を推奨します。金額の正確な調整は困難ですから、「大体」でOKです。買い60%・売り40%は簡便法として、「買い100万円に対し、売り65万円」と覚えておくと便利です。但し、買いに傾け過ぎると相場下落時への備えが急速に弱まるのでご注意ください。個別ペア毎の金額調整が困難な場合、保有ペア全体での買い金額と売り金額で調整するのも有効です。

 *重要事項3:自分の損切りルールを持ち、順守することが絶対必要です。2016/1時点では、マイナス5~10%程度が妥当と考えられます。

以上

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清水 正俊

シグマベイスキャピタル株式会社(SBCC)代表取締役社長

シグマインベストメントスクール(SIS)学長

シグマ個人投資家スクール(SIIS)学長

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