「ブーメラン投資戦法」で、究極のペアトレード

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(注)「ブーメラン投資戦法」とは、シグマインベストメントスクール学長の考案による、ペアトレード手法の名称です。 

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ペアトレードは「合成証券投資」であり、「デリバティブもどき投資」でもある!!~ブーメラン投資のやさしい投資理論(1)~

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ペアは「合成証券」である

 

一般に、ペアトレードはA銘柄とB銘柄の買いと売りをセットにして行う投資です。A銘柄の株価をA円、B銘柄の株価をB円とすると、ペアを保有した場合の資産価値P円は次のとおりです。

 

P=AーB

マイナス記号は空売りを意味します。

 

 そして、ペアを作成するときはA=Bとなるように建玉金額を一致させます(実際には困難ですが)。


従って、ペア作成時点のPは次のとおりです。

P=0

その後、AとBの変化が始まり、評価損益が発生することになります。以上がブーメラン投資の投資理論的解釈であり記述です。


投資理論では、複数の証券(資産価値を持つもの)を合体させ新たな証券を作り出した場合、その証券を「合成証券」と呼びます。従って、ペアは合成証券であり、Pは合成証券であるペアの価格(=価値)です。そしてこの合成証券の価格変化は、その構成証券であるAとBという2つの株価変化に依存して決定されることになります。

 

 

ペアは「デリバティブもどき」でもある

 

デリバティブ理論では、ある証券から派生した証券をデリバティブと呼びます。ペアは2銘柄の現物株から派生した証券ですから、デリバティブということになるでしょう。しかし、厳密(理論的)なデリバティブの定義からすると、本当のデリバティブではありません。「デリバティブもどき」です。


以上から、ペアは「合成証券」であり、「デリバティブもどき」ということになります。A銘柄とB銘柄のペアから、新たな合成証券であるC銘柄が誕生した訳です。こうして、C銘柄にも当然、銘柄特有のペア株価、ボラティリティ、シャープレシオ等の概念が誕生し、その実体を獲得することになるのです。

 

(余談ですが)

私(学長)は昔、「デリバティブ世界を散歩する」という本を出版し、その中で「広義では、翻訳本は原書のデリバティブであり、子供は親のデリバティブである」と書きました。天候デリバティブ、積雪デリバティブ、台風デリバティブと呼ばれる「デリバティブもどき金融商品」もたくさん販売されています。こうして、気がついて見ると、世界中デリバティブだらけとなるのです。

 

(つづく)

 

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