レッスン35 あなたは毎年１０％のリターンを、１０年間連続して実現出来る自信がありますか？ ブーメラン投資戦法考案の発想原点です！！5:42 2013/12/04

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おはようございます。

レッスン３５  ：年10％のリターンは低い？いえいえ、大変なことなんです！！

投資プロ達の実力はどの程度なのでしょうか。客観的に測定する一番簡単かつ正確な方法は、高評価を得ている投資信託（ファンド）の実績を見ることです。ファンドを運用している人はファンドマネージャーと呼ばれるプロトレーダー達です。

五つ星とか四ツ星の高評価のファンドであれば、運用しているトレーダーあるいはそのチームも、社内外で高評価を得ているプロトレーダー達のはずです。この場合、５年とか１０年とか長期の実績を持つファンドであることが重要です。長期に亘り存続しているというのは、多くの試練を乗り越えて来たことの証だからです。

 ファンドやトレーダーの実力は、長期のリターンとその安定度で測定されます。短期では、運が良い場合もあり、本当の実力はわかりません。例えば日本の大型株を対象とした２つの高評価ファンドの実績を見てみましょう。

ファンドAの１０年間のリターンは7.9%です。年率ですから、この１０年間で、浮き沈みはあったでしょうが、平均すると１年あたり7.9%のリターンであったことを示しています。５年間では１年あたり5.7%です。 また、ファンドBの10年間のリターンは１年あたり6.9%です。5年間では１年あたり-0.5%です。

外国株（アジア株）を対象とした２つの高評価ファンドも、参考までに見ておきましょう。ファンドCの10年間のリターンは年あたり11.0%、5年間のリターンは年あたり3.4%です。また、ファンドDの10年間のリターンは年あたり12.5%です。5年間のリターンは年あたり5.8%です。

 一流のプロでも長期にわたりかつ安定的に、年あたり１０％のリターンを挙げ続けることは至難の技であることがわかります。年１０％のリターンは月当りで,10％÷12ヶ月＝0.8%のリターンです。毎月コンスタントに１％のリターンを、５年あるいは１０年に亘って挙げられれば一流のトレーダーと言えるでしょう。ブーメラン投資戦法はこの辺を見据えて考案された投資手法です。

レッスン３４の解答・解説

次に、（A）鹿島・大成建設ペアと（B）鹿島・大林組ペアの専用チャートが示されています。

（問１）どちらのペアが、ブーメラン投資に適していますか。

解答・解説

（A）鹿島・大成建設ペアです。

（問２）その理由を述べて下さい。

解答・解説

σの推移が水平であることと、良形だからです。

（問３）リスクが大きいのは、どちらのペアですか。

解答・解説

（A)のσは4.1％、（B）は10.8％なので、（B）です。

（問４）期待リターンが大きいのは、どちらのペアですか。

解答・解説

σの大きな（B）です。

（問５）σの推移（チャート３）につき、両方のペアとも特徴があります。それはどんな点でしょうか。またトレードを行う上で、どのような注意が必要でしょうか。

 解答・解説

σがゼロを挟んで上下に偏っている点です。これはペアとなっている二つの銘柄の強弱関係が偏っているからで、この点考慮が必要です。

 
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では、また明朝お会いしましょう。