「逆日歩」とはどういう意味ですか?
Q6
信用売りをすると、場合によっては、逆日歩が発生すると聞きます。どういう意味ですか。また現物株を持つと配当金を受け取れますが、信用で買った場合も受け取れるのですか。
A
ある銘柄が下落しそうだと皆が考えると、その銘柄の信用売りが集中します。下落したところで買い戻せば儲かるからです。
信用売りが集中するということは、売るための現物株の借株需要が急激に増大することにつながります。一部上場銘柄でも、借りたい時にいつでも需要分だけ貸してくれる人や会社があるとは限りません。
この場合、信用売りをする人は、貸し株料とは別に、お金を払って株を借りることになるわけで、これが「逆日歩」と呼ばれるものです。
ペアトレードで信用売りサイドの銘柄に、たまたま逆日歩が発生した場合、不利に働きます。一方、当該銘柄の信用買いをしていた場合、逆日歩同額が振り込まれ、臨時収入になります。
また、信用買いをしている人には、配当金は払われません。ただし、現物取引では配当落ちが必ず発生するので、後日この分、買い建値が低く訂正されることになっています。
ただし、逆日歩がどの銘柄にいつ発生するのか予測困難であること、配当金がいくら発生するのか未定であることなど、不確定要素があることは前もって知っておく必要があるでしょう。